いずれ書こうかと思っていたのですがなかなか筆が進まず放ったらかしになっていた英語学習について。大学受験程度ならば今からでも間に合います。受験失敗組の自分としては、今現在受験を頑張っている若者たちはやはり応援したい気持ちでいっぱいです。
といっても受験生がこんなブログを読んでいるのはいささか問題のような気も・・・。受験生の子を持つ親御さんの目にでも止まってくれれば幸いです。
※あくまでも自分がこうやって取れたというだけで効果の程は保証は出来ません。しかし自分ではかなり合理的で効率のよい学習法だと思っています。
※前置きが長いのでサクッと方法だけ読みたい方はこちらで下まで飛びます。
目次
高校英語くらいなら3ヶ月あれば大丈夫
自分の体験談になりますが、自分は高校生当時非常に英語が苦手でした。8月頃のセンター試験の模試で90点くらい(もちろん200点満点)という酷い有り様。バリバリ理系人間だったので数学理科辺りは得意、美しい日本語が好きだったので国語なんかも意外と得意だったのですが英語だけはどうにも苦手でした。
しかしどうしても国公立に行きたかったのでセンター試験は避けられない、英語で高得点を取らないとどうしようもないという状況でした。
というわけでその頃から英語の得点を上げるための勉強法を考えました。結果、独学(貧乏なので予備校には行かず)でなんと本番で195点くらい(うろ覚え)を取ることが出来ました。
効率的な勉強法を模索した過去
とはいっても受験生ですし、いくら他の科目が得意とはいえ英語だけに全ての時間を費やすことは出来ません。なのでなるべく効率的に勉強しようと考えました。
その結果考えたのは1日1時間もかからない程度の勉強法でした。
しかし短い時間とは裏腹に効果は絶大でした。効果の程は100点以上の得点の伸びで証明されています(元が低過ぎるということもありますが(笑))。
当時流行っていた参考書「速読英単語」
自分はこれを使いました。
どうやら調べてみたところ今でも売っているようです。
速読英単語 (1)必修編 [改訂第6版] |
この参考書は当時流行っていたものです。多分メジャーなのでその辺の本屋ならたいていどこでも売ってるかと。
内容は見開きページの左に英文、右に和訳が書いてあるページと単語帳ページが交互に入っているものです。高校英語に必要な英単語が上手に入っているような英文が作成されてあり、英文を読みながらその文中で英単語がどのように使われているかが分かるのでとても覚えやすいです。
そして内容が面白いです。個人的には入門編の文の方が面白かった記憶があります。
「速読英単語」をひたすら音読
これが当時の自分の英語学習方法。
目的は英語にひたすら慣れること。
以下解説。
高校英語の問題は簡単?
英語の試験問題で何が問われるかといえば「英語が読めるか否か」とういことかと思います。特に長文読解なのですが、実際に試験問題を日本語に訳して解いてみれば間違える人などほぼいないような簡単な問題です。現代文の問題のように、登場人物の心情を読み取るなどの複雑なものはほぼありません。極端な例を挙げれば
トム「I have a pen.」
ジョニー「I have a book」
Q.「What does Tom have?」
程度じゃないでしょうか?こんなもんです。
つまり、「何が書いてあるか」が分かれば誰でも点が取れます。
英語に慣れることが大事
今では当たり前に言われていますが、やはり英語は言葉です。文法や単語なんかも全く英語を知らない人間には大事かもしれませんが、その辺りは本当に基本的な部分だけで大丈夫かと思います。
もう英語を「そういうもの」として身体に染み込ませて覚えることが一番の近道です。
「This is an apple.」を「これ は リンゴ です」と頭で考えるのではなく、そこにリンゴがあるときになんとなく「This is an apple.」と言うんだくらい曖昧でもいいんです。
実際に行った勉強法
前置きが長くなりましたが、自分が実際にやった勉強法はとても単純で簡単です。
- 毎日の生活の中で30分おきに速読英単語を1ページ音読する。
- 最初は両ページ見ながら音読する。
- そのうち和訳の内容を覚えてくるので、そうしたら右の和訳ページを隠して頭のなかで和訳しながら音読をする。
これだけです。
学校では出来たり出来なかったりですが、普通に生活していても家で1日10ページ以上は読めます。休日や受験が近くなって自宅学習が増えればもっと読めるでしょう。
音読の1ページは3分もかかりません。最初は単語の確認などもするかもしれませんので5分近くかかるかもしれませんが、それでも1日1時間程度です。
英文は50程度なので1週間もせずに1冊読み終わります。その後も再び1ページ目から繰り返しです。おそらく3ヶ月もすれば丸暗記に近くなるのではないでしょうか。
また、大体の意味が分かることで多少単語が分からなくても推測で何となく分かるようになります。
自分はこれを半年間毎日「入門編」「必修編」で行っていました。
英語に慣れることは大事
英語はとにかく慣れること。そのためには少しでも日常生活に組み込むような感じで、本当に少しずつでもいいので間を空けないようにとにかく触れることが大事かなと思います。
自分は当時この方法で3ヶ月も経てば割と安泰な点数が取れるほど英語が読めるようになりました。
そしてその当時の感覚が今でも残っているせいか、インターネットをしていて急に海外の変なサイトに行ってしまっても、何となく何が書いてあるか分かる、もしくは推測できるのであまり慌てることはありません。英語アレルギーが無くなると意外なところで役立ちます。今後は日本ももっと英語に触れる機会が増えてくると思うので、そういうときにも英語が分かれば安心です。
少なくとも、文が読めてちょっと喋れるくらいなら大体なんとかなります。過去に3度ほど町中で外国の方に尋ねられて道案内をしたこともあります。センター試験で90点だった自分が10年前のたったの半年の勉強だけでです。
慣れるということは何よりも強いです。
余談
ちなみに自分の受験は得意の数学で大失敗をして結局第一志望は受かりませんでした(笑)
結果的には今の人生を悔やんでもいませんので受験だけで人生が全て決まるとは思っていません。けれどもやはり良い学校に進学すれば人生の選択肢は拡がります。是非頑張ってください。
速読英単語 入門編 [改訂第2版] |